急に膝が痛い朝起きたら膝が痛む 10代や20代で疑うべき傷病
膝が痛む症状は多くありますがここでは10代や20代の方で
朝起きたら膝が急に痛い場合の可能性の高いものをまとめました。
膝関節捻挫
オスグッド
ジャンパー膝
膝蓋骨脱臼
成長痛
可能性が高いのは上記の5つですそれぞれ解説します。
膝関節捻挫
スポーツや日常生活で膝関節を捻った際や膝関節に衝撃を受けた際に発生します。朝起きて急に痛い場合などは最初の傷口は小さく軽度のもので後に炎症がおこり痛みがでた場合が考えられます。もしくは寝ている時に再負傷し傷口が広がってしまった場合です。
オスグッド
ふとももの筋肉の影響をうけて膝の皿の下が痛む場合はオスグットの可能性があります。どの症状でもそうですが痛みはじめがありますのでオスグットの場合はたまたま朝起きた際に痛みがでたということになります。
ジャンパー膝
ジャンパー膝は繰り返し膝に負荷をかけることで発症する膝の痛みです。ジャンパー膝で朝起きた際に痛むというのも痛みはじめがたまたま朝であったということになります。
膝蓋骨脱臼
痛みが強く朝起きた時から痛むという場合は私は最初に膝蓋骨脱臼を疑います。膝蓋骨脱臼は就寝時にも起こる可能性あり自然整復(自然に脱臼が治ること)されることが多々あるからです。寝ている時になんかの拍子に脱臼し、自身がきずかないうちに治っているので自分では「朝起きたら急に膝が痛い」と感じます。痛みの強さは結構強いので動かした時も痛いですし、ひどい場合は動かさなくても痛む場合もあります。
成長痛
成長痛は3歳から10代くらいまでにみられる一過性の足におこる痛みのことです。これは膝だけに限らず下肢におこりますが膝だけが痛む場合もあります。痛みがでる時間帯は夕方から早朝までの時間帯が多いです。成長痛が上記の3つと違うのは診断基準がなく夕方から早朝にかけて足が痛み、来院された時(昼間)には無症状である場合は成長痛である可能性が高まるというぐらいです。成長痛に効果的な治療法も現在のところなく、痛みがでている箇所に湿布を貼るなどの対処が行われることがほとんどです。人によっては痛みがとても強くでますが後遺障害などもでることはないので安心してください。当院の場合は成長痛という結論に至るまでに他の可能性を排除しています。
ケース別の可能性が高いもの
中学生や高校生でバスケット部やバレーボール部の方
1 ジャンパー膝=オスグット
2 膝関節捻挫
3 膝蓋骨脱臼
4 成長痛
番号は1から可能性が高いものです。
膝関節で痛む場所が皿の下の部分であったりする場合はジャンパー膝とオスグットの可能性が高く
前日などに少し捻ったなどの場合は膝関節捻挫が疑われます。
上記のような事がなく痛みが強い場合は膝蓋骨脱臼の自然整復された場合を疑います。
これまでの所見がなく可動の制限なども認められない場合は成長痛であることが考えられます。
20代ですでに就業中の方
1 膝蓋骨脱臼
2 膝関節捻挫
3 ジャンパー膝=オスグット
4 成長痛
一番可能性として高いのは膝蓋骨脱臼です。その次に痛みが軽度の場合などは膝関節捻挫が疑われます。
お仕事で繰り返しふとももに負荷をかける際などはジャンパー膝やオスグットなども考えます。
基本的に20代では成長痛は起こりにくいので可能性としては低くなります。
10代と20代で一番最初に疑う傷病も変わりますが、その方が日頃どのような生活習慣を行っていたりスポーツをしているのか等でほとんどの場合は特定できます。一番特定が難しいのが膝蓋骨脱臼の自然整復された場合ですが痛みの強さや問診で特定できる場合が多いです。
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