ラグビーの怪我 脳震とう頭部損傷 の対処法
脳震盪(のうしんとう)とは?
ラグビーではタックルや転倒の際に頭部打撲の際に回転加速度が加わり
脳震盪(のうしんとう)を生じることがよくあります。
一時的に意識不明になったり記憶の混同や現在の場所や時間などが
わからないというような症状出た後に正常化することがありますが
むやみに頭部を揺らしたり水をかけたり身体を揺さぶったりするのではなく
まずは意識があるかを問いかけで確認することが大切です
ラグビー中に頭部の怪我を負った選手への対処
1 頚部の保護と気道確保を優先する
2 返事があれば気道は確保されている
3 返事がない場合は気道の確保を優先する
4 左右対称に胸が動いているか確認する(呼吸の確認)
5 気道が確保されてなければ下顎挙上法を行う 下記写真(下顎挙上法)
上記の写真のように下顎(下あご)を空に向かう方向に向けることで気道を確保します。
動画で確認されたい方は下記のリンク先でご覧ください
安全対策関連動画
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脳震盪の疑いの所見
- 意識消失・混同
- ぼーっとしている
- 嘔吐(吐く)
- 意味のないプレーをする
- 足元がふらつく
- 反応がにぶい遅い
- 感情の変化が激しい
脳震盪または脳震盪疑いの対応
1 プレーを中止しフィールドから退場
2 一人にさせない
3 車の運転をさせない
4 当日中に医学的診断を受ける
5 プレーの復帰は段階的競技復帰に従う
脳震盪を起こした後に下記症状がある場合は急性硬膜下血腫の疑いがある為救急搬送を急ぐ
・嘔吐がつづく
・頭痛がひどくなる
・ものが二重に視える
・興奮が強くなる
・ひきつけや痙攣発作を起こす
・受傷後一旦戻った意識が悪化する
脳震とうを起こしたプレイヤーは2週間はコンタクト禁止
基本脳震とうを起こしたプレイヤーに関しては2週間はコンタクトプレーを禁止となっています。
軽度のものだと言って脳震とうを甘く見ないようにしてください。
もしお子さんやスクール生が脳震とうを起こした場合は次の日からも必ず体調の変化に対する声掛けを行い
安全管理に十分に注意してください。
特に高校生ほどになるとゲームや練習に参加したい欲から症状があっても大丈夫という傾向が強くなります。
本当に症状がないか十分に観察指導を行って下さい。
関連リンク
ラグビーの怪我 原因 種類 治し方(治療)対処法
福岡県久留米市 久留米スポーツ整骨院TOP
筆者プロフィール 吉岡宏彰 浮羽高校ラグビー部OB
参考資料
ラグビー外傷・障害対応マニュアル
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