2022/08/24 (更新日:2022/09/15)
左側の腰痛や背中が痛むなどの種類や名前

左側の腰痛や背中が痛むなどの種類や名前
左側の腰痛や背中が痛むなどの種類や名前
この記事では背中や腰が痛む場合に考えられる病気や傷病名を解説しています。
背中と腰はとなりあっている為、実際に診療して見ないことにはハッキリどちらの痛みなのか
判断しずらいので背中と腰の痛みで多い症例をまとめています。
背中や腰の痛みの治し方やメカニズムなどは別のページで解説していますのでそちらをご覧ください。
痛みの原因の種類は大きく4つ
背中の痛みや腰痛は大きく4つに分けられます。
1 ぎっくり腰などの背中、腰の関節、筋肉や靱帯などに傷を負ってしまった場合
2 背中や腰に繰り返し負荷をかけることで筋疲労を起こし痛みがでる場合
3 背中や腰の関節の軟部組織などのズレにより痛みが発生している場合
4 内臓などの疾患やヘルニアなどの既往がある場合
1の急性腰痛など場合の傷病
腰部捻挫
腰椎捻挫
腰椎ヘルニア
腰椎圧迫骨折
腰椎分離症
腰椎すべり症
すべての傷病でなにかしらのきっかけがあり発生します。
腰部捻挫(ぎっくり腰)は椅子から立ち上がった瞬間や咳やくしゃみの際にも受傷する場合があります。
2の亜急性の腰痛の場合の傷病
腰部捻挫
腰椎捻挫
亜急性のもの(繰り返し負担をかける事で引き起こされる症状)です。
徐々に腰や背中が痛くなったという場合は私の経験では90%以上がこれです。
3の身体のゆがみやズレなどの場合の傷病
腰部捻挫
腰椎捻挫
なんらかの拍子か徐々に軟部組織などにずれが生じ痛みを伴うものです。
4の既往疾患などの場合
腰椎椎間板ヘルニア
腰椎圧迫骨折
腰椎すべり症
胸椎圧迫骨折
膵炎(慢性膵炎・膵臓ガンなど)
ヘルニアや圧迫骨折など骨に異常がある場合で一番多いのは膵炎です。これは厳密にいうと腰の痛みではなく腰に近い左側の背中に痛みがでます。亜急性の腰痛と同じように腰に負荷をかける作業を多く行ったり身体に疲労が溜まっている際などに背中の左側に痛みがでます。膵炎になるハッキリとした原因は特定が難しいですがすい臓がんや生まれつきの膵臓の奇形などが考えられます。慢性膵炎については外部ページを確認下さい。急性膵炎と慢性膵炎

左側の腰痛や背中が痛むなどの種類や名前
実際にあったケース
保育園に勤めてあり子供を抱っこしたり屈み姿勢で作業をすることが多い方で腰が痛いと整骨院に来院されました。
数回の治療でほとんどの腰の痛みは改善されましたが左の腰の上の方が痛みが残っているとのことでした。
筋肉の状態や身体のずれなどを矯正する治療をすでに行っており筋肉や関節の状態は良好です。
そこで膵炎を疑い検査をしてもらったところ慢性膵炎と診断されました。
上記は実際にあったケースの一つで本人が自覚のない病気の場合もあります。
ただ亜急性の腰痛との鑑別はなかなか難しく
ほとんどの腰痛の場合はレントゲン検査などでは確定が難しい亜急性の腰痛であり数回の治療で良くなるものです。
身体に痛みのある際はまず一度は医療機関、病院や整骨院を受診する事をオススメ致します。