手根管症候群とは?手先のしびれ症状と原因治療法・効果的なストレッチ
この記事でわかること
- 手根管症候群の症状
- 手根管症候群の原因
- 手根管症候群の診断
- 手根管症候群の予防・治療法
手根管症候群の症状
主な症状は人差し指、中指、薬指、親指、手先やひらにしびれをきたし
手のこわばりや人差し指と親指をくっつけるOKサインがしずらくなったり
物がつかみにくくなります。
手や腕を振ったり指を曲げ伸ばしすることでしびれや痛みが楽になり
日常生活では縫物などの細かい作業
ボタンかけ、ペットボトルのふたが開けずらくなります。
手根管症候群の原因は3つに大別
- 突発性で原因不明なもの、更年期や妊娠・出産期の女性に多いとされるもの。
- 骨折・脱臼などでの怪我、仕事やスポーツなどでの使いすぎ。
- 腫瘍や腫瘤などのできものが手首の中にできてしまい手根管症候群になる場合。
妊娠を期に手根管症候群になった場合はほとんどの場合で出産することで
手や指のしびれは改善されます。ただ痛みがあったり手や指のしびれが強い場合は
一度、整骨院や整形外科を受診しましょう。
手の使いすぎによる手根管症候群ではハサミを使う業務や握る動作を行うことが多い
職業の方に多くみられます。
農業の方や板前の方、車の整備士の方
また小さいお子さんをお持ちで育児中の女性。
仕事と家事で手首に負荷をかける機会が多い更年期の女性。
突発性で原因不明とされるものの中には使い過ぎによる手根管症候群の方が含まれると感じています。
解剖学的原因
手首の中の腱の硬化や腫瘍や腫瘤などのできものなどにより内圧が高まり
正中神経を圧迫してしまうことで神経の流れが阻害され手根管症候群の症状が発生します。
手根管症候群の診断
機器を用いず診断するには
テスト法は2種類あり手首を打腱器などで叩きしびれや痛みが指先に響くかどうか
もう一つは両方の手首を屈曲し手首同士をあわせて60秒以内にしびれや痛みが
悪化するかどうか確認するファーレンテストがあります。
腫瘍や腫瘤などの出できものが疑われる場合は画像診断が必要になります。
手根管症候群の治療法
原因が使いすぎによる場合では手技療法
電気治療・超音波治療などが効果的です。
根本的原因が使いすぎによる場合では治療しても
日常生活でまた使ってしまうことから
完治までに時間と回数を必要とする場合も多々あります。
原因が腫瘍や腫瘤などのできものができてしまっている場合は手術(観血的療法)を行い正中神経を圧迫している原因を取り除く治療が必要です。
ほとんどの場合はまず非観血療法(手技療法・電気治療・超音波)を行い経過を観察します。
その後、改善が見られない場合は手術(観血的療法)を行います。
使いすぎによる手根管症候群に効果的なストレッチ
使いすぎによる手根管症候群に効果的なストレッチを紹介します。
手を下記の図のようにして
矢印の方向に反対の手でゆっくりと引っ張り
手首から腕にかけてストレッチをかけます。
ストレッチをかけて10秒ほどで1回を
1日の中で10回ほどできると一番良いです。
このストレッチを行うことで使いすぎによる手根管症候群の場合は
血流が促進し筋肉の回復が早くなります
筋肉の回復が早くなるということは手根管症候群の症状も
早く改善される可能性が高くなります。
人によっては一時的に痛みや症状が酷くなる場合もありますが
一時的なものなので、一時的に酷くなる可能性があっても
ストレッチを行い完治に早く近づくことの方が大事だと考えているので
当院では使いすぎによる手根管症候群の方には全員に指導しています。
首から手のどこかしらにしびれや違和感を生じる症例を列挙しておきます。
・頸椎ヘルニア
・頸椎捻挫(むち打ち症含む)
・胸郭出口症候群
・肩関節脱臼
・肩関節捻挫
・上腕挫傷
・肘関節脱臼
・肘関節捻挫
・肘部管症候群
・橈骨神経麻痺
・尺骨神経麻痺
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筆者プロフィール
柔道整復師(整骨院・接骨院)は整形外科で診察する内容の一部(骨折・脱臼・捻挫・挫傷・打撲)を保険で国民に提供する医療サービスです。
参考文献
Carpal Tunnel Syndrome
厚生労働省柔道整復師法ページ