私はこれかも？首が痛い時に考えられる病気や怪我の一覧と対処法セルフケア

2024/08/06 (更新日:2024/09/10)

私はこれかも？首が痛い時に考えられる病気や怪我の一覧と対処法セルフケア

私はこれかも？首が痛い時に考えられる
病気や怪我の一覧と対処法

首が痛い時に考えられる病気や怪我
首が痛くて自分の症状を探している方へ、首の痛みに関する情報をお伝えします。首の痛みは外傷性頚部症候群や寝違え、頚椎症、頸椎ヘルニア、後縦靭帯骨化症、斜頸、胸郭出口症候群、腕神経叢損傷、変形性頚椎症などの様々な疾患や怪我が原因となって起こることがあります。これらの病気や怪我について詳しくご説明しますので、ぜひご覧ください。

首が痛い

首が痛いとは、頚部（けいぶ）の筋肉や関節に何らかの問題が起きたことによって引き起こされる症状です。首の痛みは、様々な原因によって発生することがあります。

首が痛い場合の傷病名一覧

外傷性頚部症候群（むちうち症など）
外傷性頚部症候群は、外傷や事故によって頚部にダメージが与えられた場合に生じる症状です。交通事故やスポーツの怪我などが原因となります。
詳細ページ→むちうち症状（首）の種類治し方

寝違え（頚部捻挫・頚椎捻挫）
寝違えは、寝ている間に首の位置や姿勢が悪くなり、筋肉や関節が緊張してしまうことによって起こる症状です。起床時に首が痛いと感じることがあります。
詳細ページ→ぎっくり首？首筋が一瞬ピキッと突然痛む寝違えたような痛み

肩こりなどの筋緊張からの痛み
肩こりが酷くなり筋肉が過緊張を起こすことで痛みを伴う場合がります。
詳細ページ→肩こり治療女性に多い理由と症状

頚椎症
頚椎症は、首の頸椎（けいつい）と呼ばれる骨の変性や変形が起こる病気です。加齢や姿勢の悪さが原因となり、首の痛みやしびれが生じることがあります。

頸椎ヘルニア
頚椎ヘルニアは、首の頸椎の椎間板が変性し、神経根を圧迫する状態です。頸部の痛みや腕のしびれ、筋力の低下などが現れます。

後縦靭帯骨化症
後縦靭帯骨化症は、後頸部の靭帯が異常増殖し、骨化してしまう病気です。首の痛みや運動制限が生じることがあります。

斜頸
斜頸は、首の筋肉が一方向に引っ張られることによって首の傾きや回転が生じる症状です。先天性や後天性の要因によって引き起こされます。

胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、首から腕にかけての神経や血管が胸郭の出口で圧迫されることによって生じる症状です。首の付け根が痛んだり肩や腕の痛みやしびれが現れることがあります。
詳細ページ→【胸郭出口症候群とは】手や腕のしびれ症状の原因・効果的なツボ・ストレッチ

腕神経叢損傷
腕神経叢損傷は、首の近くで神経が損傷を受けた状態です。腕や手のしびれや筋力の低下が生じることがあります。

変形性頚椎症
変形性頚椎症は、首の頸椎の関節や骨に変形が起こる病気です。加齢や姿勢の悪さが原因となり、首の痛みやしびれが生じることがあります。

大まかな分類

原因がはっきりしている外傷性のものや画像診断により原因が特定されるもの、また現在の医学では発生原因がまだわかっていないものもあります。

外傷性の首の痛み

外傷性頚部症候群
外傷性頚部症候群は、首に外力が加わったことによって起こる症状の一つです。事故やスポーツの怪我などが原因となり、首を動かすことや痛みを伴います。交通事故によるむちうち症やスポーツを行い身体に衝撃を受けた後、転倒した場合にも起こる可能性があります。頚部捻挫・頚椎捻挫も含まれます。

寝違え（頚部捻挫・頚椎捻挫）
寝違えは、寝ている間に首の位置が変わったことによって生じる症状です。首の筋肉が損傷し、周辺の筋肉などが硬くなり首の動きが制限されるます。可動時に痛みが発生します。

肩こりなどの筋緊張からの痛み
肩こりが酷くなり筋肉が過緊張を起こすことで痛みを伴う場合がります。過緊張を起こしている為、首を動かした際に筋損傷を起こす場合も多くあります。

神経症状を伴うもの（痺れや痛み）

頚椎症
頚椎症は首の骨である頚椎に変化が生じる症状です。基礎疾患に骨粗しょう症があったり、加齢や姿勢の悪化が原因となり、首の痛みや頭痛、腕のしびれなどを引き起こします。

頸椎ヘルニア
頸椎ヘルニアは、頚椎の椎間板が圧迫されることで起こる症状です。椎間板が変形し、神経が圧迫されることで首の痛みや腕のしびれが現れます。

後縦靭帯骨化症
後縦靭帯骨化症は、後縦靭帯が骨化することによって起こる症状です。首の動きが制限され、痛みやしびれが現れます。

斜頸
斜頸は、首の筋肉の異常な収縮によって首が傾いてしまう症状です。首の痛みや動かしにくさが特徴です。人によっては神経症状も出現します。

胸郭出口症候群
胸郭出口症候群は、首の付け根にある神経が圧迫されることによって生じる症状です。首の付け根から腕にかけて痛む場合胸郭出口症候群を疑います。首から肩や腕にかけての痛みやしびれが現れます。
詳細ページ→【胸郭出口症候群とは】手や腕のしびれ症状の原因・効果的なツボ・ストレッチ

腕神経叢損傷
腕神経叢損傷は、腕に走る神経が損傷されることによって起こる症状です。首の痛みや腕のしびれ、動かしにくさが現れます。神経が損傷されている為、回復に時間がかかる場合がほとんどです。

変形性頚椎症
変形性頚椎症は、首の骨や関節が変形することによって起こる症状です。加齢や姿勢の悪化が根本原因となり、首の痛みや頭痛が現れます。

症状別の対処法

首が痛いという症状がでたら、早期に対処すること大切です。

外傷性頚部症候群
– 外傷性頚部症候群の場合、適切な治療を行えば早期の症状の改善が見込まれます。
– 痛みの軽度化や可動域制限の改善が期待できます。
– セルフケアは安静・初期であれば冷やします
詳細ページ→むちうち症状（首）の種類治し方

寝違え
– 寝違えの場合、首の痛みやこりの緩和することで可動時の疼痛軽減が見込まれます。
– 寝違えを早期に対処することで、症状の悪化を防ぐことができます。
– セルフケアは安静・初期であれば冷やします
詳細ページ→ぎっくり首？首筋が一瞬ピキッと突然痛む寝違えたような痛み

肩こりなどの筋緊張からの痛み
– 肩こりなどの筋緊張からの痛みの場合、首肩の痛みやこりの緩和することで症状が軽減されます。
– 早期に対処すればすぐ改善されます
詳細ページ→肩こり治療女性に多い理由と症状

頚椎症
– 頚椎症場合、筋肉や神経の流れを改善させる事で首の痛みやしびれの改善が期待できます。
-セルフケアは痛みがでない範囲のストレッチを積極的に行います。

頸椎ヘルニア
– 頸椎ヘルニアの場合、筋肉や神経の流れを改善させる事で首の痛みやしびれの改善が期待できます。
– 首や肩回りの筋肉と神経の状態を良くする治療で改善が見られる場合もあります。重症度が高い場合には手術が検討されます。
-セルフケアは痛みがでない範囲のストレッチを積極的に行います。

後縦靭帯骨化症
– 後縦靭帯骨化症の場合、首や肩回りの筋肉と靱帯の痛みやこりの改善が期待できます。
– 脊髄圧迫が経度で症状の軽い場合は保存療法が優先され、脊髄が障害されて手足の動きに支障が出た場合は予防的に手術療法が必要になることがあります。

斜頸
– 斜頸の治療により、首の痛みや可動域制限の改善が期待できます。
– 斜頸の治療方法は、原因となる病変によって異なり、先天性筋性斜頸のように基本的に治療する必要がないものもあれば、適切な治療を行わなければ症状が改善しないものもあります。
-セルフケアは痛みがでない範囲のストレッチを積極的に行います。

胸郭出口症候群
– 胸郭出口症候群の場合、筋肉や神経の流れを改善させる事で首から腕にかけての痛みやしびれの改善が期待できます。
– 胸郭出口症候群の治療により、神経障害・血行障害の改善が見込まれます。
-セルフケアは痛みがでない範囲のストレッチを積極的に行います。
詳細ページ→【胸郭出口症候群とは】手や腕のしびれ症状の原因・効果的なツボ・ストレッチ

腕神経叢損傷
– 自然回復が全く期待出来ない症例では、神経移植術などにより損傷部の再建が可能な症例か、それが不可能な神経根引き抜き損傷か、早急に判断しなければなりません。手術で腕神経叢を展開して、再建が可能と考えられる症例には神経移植術が、再建が出来ない神経根の引き抜き損傷例症例には肋間神経や副神経の移行術が行なわれます。
– セルフケアは安静

変形性頚椎症
– 変形性頚椎症の場合、筋肉や神経の流れを改善させる事で首の痛みやしびれの軽減が期待できます。
– 変形性頚椎症の治療により、日常生活の制約が軽減されます。
-セルフケアは痛みがでない範囲のストレッチ痛みがある場合は禁止、神経学的症状が強くある場合（感覚障害、運動障害、体幹平衡機能障害、歩行障害など）は、手術となる事があります。

基本的な首が痛いときの注意点

首が痛い場合、以下の点に注意しましょう。

専門家の診断を受ける
首の痛みは様々な原因が考えられます。自己診断や自己判断は避け、必ず医師の診断を受けるようにしましょう。

安静にする
首の痛みがある場合は、無理な動きや負荷を避けて安静にしましょう。首に負担をかけないように気を付けてください。

冷やす又は温める
外傷性の場合怪我をしてから2～3日程は冷やす、その後温めることで血行を促進し、緊張をほぐす効果があります。温湿布や温める器具を使う場合もあります。

中々首の痛みが治らない場合の例→寝違え・首痛の治療症状原因予防 1週間治らない場合

首の痛みの予防になること

首の負担を軽減する
姿勢の改善や首を安定させるエクササイズなどを行い、首への負担を軽減しましょう。日常生活での注意が必要です。

適切な治療を受ける
症状が進行する前に、適切な治療を受けましょう。専門医の指導の下で治療計画を立て、適切なケアを行いましょう。

定期的なストレッチやエクササイズを行う
首や上肢の筋肉を強化するために、定期的なストレッチやエクササイズを行いましょう。筋力のバランスを整えることが重要です。

身体の歪みを改善する
姿勢や身体の歪みが原因となっている場合は、整体やカイロプラクティックなどを受けて身体のバランスを整えることが大切です。

日常生活での注意が必要
長時間同じ姿勢を取ることや、無理な負荷をかけることは避けましょう。日常生活での注意が必要です。

適度な運動を行う
首を動かす運動や筋力トレーニングを行い、首の筋肉を強化しましょう。適度な運動で首の負担を軽減することができます。

これらの注意点を守ることで、首の痛みに対する対策や予防ができます。しかし、症状が改善しない場合や症状が悪化する場合は、早めに専門家の診断を受けるようにしましょう。

首の痛みは様々な原因が考えられますが、自己診断や自己治療は避けるべきです。首の痛みが続く場合は、早めに医師の診察を受けることが大切です。正確な診断と適切な治療方法を提案してもらうことで、早期に症状を改善することが可能です。首の痛みには様々な病気や怪我が関係している場合がありますので、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。