2024/08/25 (更新日:2024/09/10)

腰椎椎間板ヘルニアの原因、症状、診断、治療法、予防策

腰痛

腰椎椎間板ヘルニアの原因

腰椎椎間板ヘルニアの原因、症状、診断、治療法、予防策

加齢に伴い、椎間板の弾力が失われることは避けられません。椎間板は、髄核と呼ばれるゼリー状の組織と、それを取り囲む線維輪で構成されています。加齢により線維輪が弾力を失い、小さな亀裂が入りやすくなります。これにより、髄核が外に飛び出しやすくなり、神経を圧迫して痛みを引き起こします。

不良姿勢も椎間板に大きな負担をかける要因です。長時間の悪い姿勢、例えば前かがみや中腰の姿勢を続けることは、椎間板に過度な圧力をかけ、変性を促進します。これにより、椎間板が変形し、髄核が飛び出すリスクが高まります。正しい姿勢を保つことが、椎間板ヘルニアの予防に重要です。

スポーツでの腰の酷使も椎間板ヘルニアの原因となります。特に腰を多用するスポーツ、例えば重量挙げやサッカーなどは、腰椎に大きな負担をかけます。これにより、椎間板が変性しやすくなり、髄核が飛び出すリスクが高まります。適切なトレーニングと休息が、スポーツによる腰の酷使を防ぐために重要です。

喫煙は椎間板ヘルニアのリスクを高める要因の一つです。喫煙により、椎間板周辺の血流が悪くなり、栄養が届きにくくなります。これにより、椎間板がもろくなり、髄核が飛び出しやすくなります。禁煙は、椎間板ヘルニアの予防だけでなく、全身の健康維持にも重要です。

腰椎椎間板ヘルニアの症状

腰椎椎間板ヘルニアの初期症状として、腰痛が最も一般的です。重い物を持ち上げた際や、急な動作によって腰に強い痛みが生じることがあります。この痛みは、背筋を伸ばしていると軽減されることが多いですが、背中を丸めると悪化する傾向があります。

腰椎椎間板ヘルニアが進行すると、お尻から脚にかけてのしびれが現れることがあります。特に坐骨神経痛と呼ばれる症状が典型的で、太ももの裏側からふくらはぎ、足の指先にかけてしびれや痛みが広がります。これにより、日常生活に支障をきたすことが多い。

神経の圧迫が強くなると、筋力低下が見られることがあります。特に足の筋力が低下し、歩行が困難になる場合があります。筋力低下は、神経が長期間圧迫されることによって進行し、早期の治療が求められます。

急性馬尾症候群は、腰椎椎間板ヘルニアの重症例で見られる症状です。この状態では、痛みの増悪、足の麻痺、感覚障害が進行し、排尿・排便障害が現れることがあります。緊急手術が必要となる場合が多く、早期の診断と治療が重要です。

腰椎椎間板ヘルニアの診断

問診では、患者の症状の現れ方や経過を詳細に確認します。腰痛や足のしびれ、筋力低下などの症状がいつから始まったのか、どのような状況で悪化するのかを聞き取ります。これにより、症状の原因や進行状況を把握し、適切な診断と治療方針を立てるための重要な情報を得ることができます。

身体検査では、筋力や感覚の異常をチェックします。具体的には、下肢の筋力低下や感覚異常がないかを確認し、患者がどの程度の動作制限を受けているかを評価します。これにより、神経の圧迫がどの程度進行しているかを判断し、治療の必要性を見極めます。

画像診断では、MRI、CT、レントゲンを用いて椎間板の状態を確認します。MRIは特に有効で、椎間板がどの方向に飛び出しているか、神経をどの程度圧迫しているかを詳細に描写します。これにより、正確な診断が可能となり、適切な治療計画を立てることができます。

神経学的検査では、神経の圧迫状態を評価します。下肢伸展挙上試験(SLRテスト)や大腿神経伸展試験(FNSテスト)を行い、神経の機能や圧迫の程度を確認します。これにより、神経の損傷や圧迫の具体的な部位を特定し、治療の方向性を決定します。

腰椎椎間板ヘルニアの原因、症状、診断、治療法、予防策

腰椎椎間板ヘルニアの治療法

保存療法は、腰椎椎間板ヘルニアの初期治療として広く行われます。安静にすることで腰への負担を軽減し、鎮痛薬や抗炎症薬を使用して痛みを和らげます。理学療法では、ストレッチや筋力強化運動を通じて腰部の安定性を高めます。注射療法としては、神経ブロック注射が一般的で、痛みの原因となる神経の炎症を抑える効果があります。

保存療法で症状が改善しない場合や、重症例では手術療法が検討されます。手術では、突出した椎間板を切除し、神経の圧迫を取り除くことが目的です。手術の種類には、後方椎間板切除術や椎間固定術があります。これらの手術は、患者の症状やヘルニアの位置に応じて選択されます。

内視鏡手術は、低侵襲手術として注目されています。内視鏡を用いることで、手術中の視野が広がり、精密な操作が可能となります。内視鏡手術は、従来の手術に比べて傷口が小さく、術後の回復が早いという利点があります。日本では年間約2万件の内視鏡手術が行われており、その安全性と効果が認められています。

椎間板内酵素注入療法は、椎間板内に酵素を注入し、ヘルニアを縮小させる治療法です。この治療法では、酵素が髄核の保水成分を分解し、髄核の膨らみを抑えることで神経への圧迫を軽減します。椎間板内酵素注入療法は、手術を避けたい患者にとって有効な選択肢となります。

腰椎椎間板ヘルニアの予防策

正しい姿勢の維持は、腰椎椎間板ヘルニアの予防において非常に重要です。長時間の同一姿勢を避け、腰椎のカーブを保つことが大切です。座り姿勢では、椅子や机の高さを調整し、腰にタオルを使用することが推奨されます。

適度な運動は、筋力を維持し、椎間板への負担を軽減するために不可欠です。特に、McKenzieの伸展・屈曲エクササイズやコアエクササイズが推奨されます。これにより、椎間板内圧が減少し、症状の改善が期待できます。

体重管理も腰椎椎間板ヘルニアの予防に重要です。適正体重を維持することで、腰への負担を減らすことができます。特に、肥満は椎間板に過剰な圧力をかけるため、体重管理が必要です。

喫煙の回避は、椎間板の健康を保つために重要です。喫煙は椎間板の血流を悪化させ、ヘルニアのリスクを高めます。したがって、禁煙することが推奨されます。

手術療法の詳細

-手術療法には、LOVE法、MED法、PELD法などがあり、ヘルニア自体を摘出することで症状を軽減させます。手術後は一般的に翌日からリハビリが始まり、歩行練習や腰周りの筋力トレーニングが行われます。痛みの程度によって異なりますが手術療法の前にまず保存療法が選択されます。

手術療法の概要

-手術療法は、保存療法で効果が見られない場合や、神経の圧迫が強く、痛みや麻痺が重度の場合に選択されます。内視鏡下椎間板切除術や顕微鏡下手術などが一般的です。手術後はリハビリが必要です。

保存療法の具体的な方法

保存療法には薬物療法、理学療法、ブロック療法などが含まれます。特に理学療法による施術での効果を期待します。

治療の経過観察

-保存療法を行う場合、最低1ヶ月程度の治療期間をとり、経過を見ていきます。長い場合は3ヶ月程度の治療期間をとることもあります 。

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福岡県久留米市 久留米スポーツ整骨院
著 久留米スポーツ整骨院 吉岡

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